自分の将来を見据えて、さらなるキャリアアップや年収アップを目指して転職・独立を考えている人も今の時代は多い。会社員と働いている人は今の会社を退職することになるが、この退職をめぐって会社とトラブルになり、後味の悪い退職を経験する人は実は多いのだ。
円満退職することは、自分の気持ちを次の仕事にスムーズに切り替えられるためとてもメリットがある。それに同じ業界で転職する場合は、前の会社と少なからず関係が続くこともあり得る。こうした事情をふまえると、退職時は必ず円満退職しておいた方がよいのだ。会社を円満退職できない理由はさまざまにあるが、特に大きな理由が引き継ぎが上手くいかなかったことだろう。
企業やプロジェクトによっては、特定の業務を担当者しかこなせないケースがある。その場合、担当者が退職してしまい後任もいないとなると、当然その業務を回すことができなくなるのだ。急に退職されてしまうと引き継ぎ作業で後任も作れないため、場合によっては企業は大きな損害を受けてしまう。こうなると、突然退職することになった担当者に対して不信感が生じてしまい、上司や同僚からも責任感のない人だとマイナスの評価を受けてしまう可能性もある。
退職の意向はなるべく速く、遅くとも1ヶ月前には伝えて、自身の受け持つ業務をしっかり後任に引き継いてから退職するのがお互いに事を荒立てない最良の円満退職方法である。退職する場合は、自分のためにも必ず円満退職を心がけよう。